毎日の生活が健康を作るんだ。~『自然に沿った子どもの暮らし・体・心のこと大全』(本間真ニ郎氏著)
こちらを拝読しました。
できるだけ自然に、心と体がのびのびと気持ち良く過ごすことができたらいいな、と常々思いながら生活しています。
そのためにこのブログにあるような自然療法を取り入れた生活をしているわけです。
こちらの本は、分厚いながらもわかりやすく『自然に沿った暮らし』方を様々な面から説明してくれていて、とても勉強になりました!
健康を保つには、日々の生活がすべて
本の前半では、病気にならないためには自然に沿った日常生活がすべてであり、具体的にどのように暮らすかを紹介してくれています。
毎日の生活について、外遊びのメリットは常々私も感じていた部分があり、また他でも毎日2時間は外で遊ぶべし、ときいたこともあるので我が家で特に意識して行っている部分でもあります。2時間はなかなか難しいですけどね。。。
ママチャリを使わず登園しているのもその一貫。
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外遊びのメリット
外で体を動かすメリットは、我が家での実感とほぼ同じで、ぜひご紹介したいので引用させていただきます。
①基本動作の習得が早くなり、生涯にわたり持続する
②体力が向上する
③運動能力が向上する
④免疫力が向上する
⑤五感が発達する
⑥学習能力が上がる
⑦心の成長にも関係する
以前講演できいた小児科医の山田真さんのお話でも、咳をしていても外遊びはしたほうがいいとおっしゃっていました。WHOが出している子どもの病気の時の過ごし方のガイドラインのようなものにも、咳をしている子については、外で活発に遊ぶよう書いてあるそうです。
また他のところで、インフルエンザ予防には日光を浴びることで生成されるビタミンDが有効だという話もききました。
暑い真夏は熱中症がこわくてなかなか出られないけど、それ以外、特に今のように心も体も内にこもってしまいそうな冬は、積極的に外に出たいものですね!
アトピー・乳児湿疹について
この項目については、アレルギーが起こる仕組みをとてもわかりやすく解説してくださっているのですが、私が特になるほど~と思ったのは、ステロイド剤が補完している副腎皮質ホルモンは、そもそも心身のストレスに対処するために体内で作られているホルモンだということ。
現代の生活は心身のストレスが過多で、副腎皮質ホルモンが対処しきれなくなったために、アトピーや喘息などの、外部からのステロイド剤が必要な事態に陥ってしまうのですね。
また、アトピーはステロイド剤をしっかり塗って炎症を抑え、徐々に量を減らしていくという治し方が主流かと思いますが、それは毒を皮膚から排出するのを強制的に止めさせるやり方だそうです。体の中に抑え込まれた毒は、時限爆弾のように体内にため込まれ、いつかなんらかの形で病気として出てくるのです。
うちの長女もそうですが、皮膚に出やすい体質というのは本当に厄介だと思います。
でも、かかりつけ医によると「ちゃんと要らないものを出せている。体がしっかりと働いている証拠ですよ」ということです。そして「悪い症状ばかりを気にしないで、学校生活や習い事など、この子が今頑張っているところを見てあげてください」ということでした。
(うちのかかりつけ医はちょっと変わった見立てをする人です↓)
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乳児湿疹・アトピー性皮膚炎への対策法を、我が家用のメモとして引用しておきます。項目だけだと誤解を招くところや疑問、反論したくなるところもあると思うので、詳しくはぜひ本を読んでみてください。
①ステロイド剤を使用しない
②保湿剤も使用しない
③ジクジクする時は一枚ガーゼ法
④掻くのをやめさせない
⑤食事制限をしない
⑥水分制限をする(子どもはしない)
⑦入浴制限をする(子どもはしない)
⑧石けんはなるべく使用しない
⑨アレルギー検査は不要
⑩規則正しい生活
⑪適度な運動
⑫ストレス対策
⑬湿疹を気にしない
⑭協力体制を築く
②の保湿しない、というのは意外でした。通常の皮膚を保湿するのはいいけど、炎症を起こしている皮膚には逆効果だとか。乾燥させたほうが、皮膚の自然治癒力が高まって結果的に治りが早くなる。保湿すると皮膚が甘えて自分で守ろうとしなくなってしまうそうです。そのつながりで⑥⑦の制限もついてくるそう。
我が家の長女は乳児湿疹が強く出ていて、生後2ヶ月から長いこと続きましたが、上記のような対処をしていたところ、8ヶ月頃にふっと消えていきました。
そして5歳の時、右肘内側の湿疹から始まり左肘、肩、背中、膝裏にまでアトピー様の症状が出ていましたが、クレイでいろんな手当てをしたり、アントロポゾフィのお薬にも頼ったりした結果、一年弱で元のきれいな状態に戻りました。
7歳の今年も5月くらいから右肘内側の湿疹が出ていましたが、今回はホワイトカオリンをはたいて、あとは親も気にしないように過ごしていたところ、半年ほどでいつの間にか消えていました。
気にしない、というのは結構大事なんじゃないかと思うのです。親が気にしてあれこれ施していなければ本人も気にせず、忘れていつの間にか治っている、ということが多い気がします。
無意識は全体とつながり、子どもの体に届く
人、生き物、地球全体の無意識はつながっている、というお話にも言及されていました。
その中でも、特に子どもと身近な家族、特に母親とは意識の結びつきが強く、その影響が子どもの体にも届くそうです。特に小さい子ほど、全体とつながる無意識のドアが開いているので親のストレスの影響を受けやすい。
このお話も、かかりつけ医からよくききます。親や、同居の家族の状況をたずねられ、答えると「その影響で今お子さんにこういう症状が出ているんですよ」という話をされることが時々あります。
親のストレスに蓋をして接したとしても、子どもには届いてしまうのです。
家族が自己犠牲的にならず心から気持ちよく過ごせるよう心がけることが、子どもの心と体の幸せにつながるのです。
医学的見解がとてもわかりやすく説明されており、また多方面からきいていた色んなお話がこの本でつながることも多く、うん、うん、と納得感深く読み進めておりました。
一番腑に落ちたのは、ワクチンについての章。そちらも長くなりそうなので、また次回に。
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