【アート教育】子どもにアートの入り口を~『あそびのじかん』展(東京都現代美術館)に行ってみました
週末に東京都現代美術館で開催中の『あそびのじかん』展に行ってきました!
展示してあるものをさわって遊べて、大人と子どもの遊び心を刺激してくれる体験型作品が中心の展覧会です。
独身の頃は一人でよく美術館に行っていたのですが、子どもがいるとなかなか行けない美術館。今回はキャーキャー騒ぎながらも親子で楽しめました(^_^)
体験型作品で遊んで楽しめる!
展覧会といっても、テーマは『あそびのじかん』。遊んでいいんだから遊んじゃいます。
面白いのは、参加した人たちが遊びながらも、いつのまにか作品づくりに貢献しているということ。みんなが遊んでできた形が、アートなんです!
面白かった作品をいくつかご紹介します。
《受験の壁》
ボルダリングしちゃえるタンス。そしてタンスのすきまから迷い込む迷路。
家具に登っていいなんて、子どもたちの夢?!ていうかいつもして怒られるヤツだけど今日は大丈夫!笑
タンスの間を抜けたらいつのまにか迷路に…なんて、『おしいれのぼうけん』を彷彿させるワクワク感。
《笑う祭壇》
ボタンを小さい皿をめがけて投げます。私が観たときは成功者ゼロでした 笑
成功はしないけど、投げたときの軽い音も、広がっていくボタンの様子も面白くて、子どもたちはどんどん投げる。
大人は皿(成功)を目指すけど、子どもは投げることが目的になって、いろんな投げ方を試し出す。それが作品の多様性につながり、終わらない面白さにつながるんですね。
結果よりも過程が大事、という言葉を思い起こします。奥深い…。
《タノニマス》
とってもフォトジェニックな作品です 笑
壁一面に飾られた作家さんの顔のお面!それだけでも圧巻なのですが、お面づくりワークショップに参加した人たちが飾り付けしたお面たちも壁にどんどん並んでいきます。皆さんとっても上手で、それを観るのも楽しい。
うちの子たちも作りました!つたないのに味が出ていて面白い 笑
この部屋は海外ドラマ『ゲームオブスローンズ』に出てくるある場所を想起する(むしろそのまんま)のですが、作家さんにきいたら全く知らなかったのでビックリ!
《ポジティブな呪いのつみき》
言葉が書かれたたくさんのつみきを自由に組み合わせて、出来上がった文章にくすっと笑う。シンプルですが、意外とはまります。
小2の娘はひとりで勝手に文章を作って楽しみ、まだ文字が読めない年中息子は好きに組んでは大人に読んでもらって楽しんでました。
この遊びは家でもできそうだし、文章の引き出しが増える気がします。
子どもと美術館のつきあい方を教えてくれる
遊べる作品とはいえ、「これは触らないでください」「こういう遊び方はしないでください」といったルールはあります。
読めない、読まない子ども向けにか、各展示の入り口でスタッフの方が作品での遊び方や遊ぶルールを一人一人に説明してくれています。
美術館というのはそれぞれの楽しみ方がある。でも来た人みんなが作品を楽しむための約束事があるんですよ、ということをちゃんと教えてくれるのです。
それは今回の『あそびのじかん』展に限らず、今後子どもたちが美術館、美術作品を楽しむのに大切なことだなと思います。
現代アートは、子どもと相性が良い!
普段はなかなか子連れで行けない美術館。でも、今回は気兼ねなく楽しめました!
現代アートは、一見わけの分からないものを観て解釈を楽しむ作品が多いですよね。今回のような観ている人が作品づくりに参加するものもあるし、楽しめる幅が広いので子ども連れにはいいと思います。
以前観に行った展覧会では、たくさんの花で華やかに飾られた黄金のトイレ、なんてのもあって子どもたちには大うけでした 笑
いわゆるファインアートにもいずれは触れてほしいけど、まずはアートの入り口として、現代アート展はおすすめです。
夏休みは、特に子どもと楽しめる現代アート展が多く開催されています。東京都現代美術館でも、毎年夏休みには子どもと来られる展覧会を開催しています。
夏休みも残り一週間。ぜひお子さまと美術体験してみてください♪
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