【性教育はまず家庭から!】7歳児に性教育してみた、その方法と良かった点
知っていますか?
日本は、性教育後進国で性産業先進国といわれているそうです。
つまり、性に関する正しい知識が不充分にも関わらず、
子どもたちがファンタジーに近い(時に暴力的で嗜虐的な)性についての情報に触れる機会が多いということ。
最近はだいぶ減ってきましたが、
コンビニの成人誌コーナーの前で子どもと気まずい会話をした覚えのある方も多いのではないでしょうか。
そして、子どもにスマホを持たせていたらドキっとする動画が出てきて、慌てて取り上げたことも。
自分が育ってきた時代より、今の世代ははるかに性に関する情報にアクセスしやすくなっています。
今年、東京都の公立学校では現代の状況に合わせて新たに性教育の手引きを改訂したそうです。
でも、我が家で7歳の娘に性教育してみた結果、
性教育はまず家庭でこそやるべきだなと、そのメリットをつくづく実感しました。
気恥ずかしいなんて言ってる場合ではないのです!
我が家でどのように性教育を進めているか、ご紹介していきます😃
「赤ちゃんはどうやって生まれるの?」
うちの7歳の娘は、赤ちゃんがどこから産まれるかは、5歳のときから知っています。
現在2歳の第三子が産まれるときに立ち会い、出てくる様子を誰よりもよ~く見ていたからです。
でも、赤ちゃんがお母さんのお腹に宿るかどうかは神様が決めていると思っていました。(ある意味そうなのかもしれませんが)
ある日、そんな娘のつぶやきを拾って、性教育の下調べをしていた母は、この機会にきちんと性教育をしてみよう!と思ったのです。
「また神様が赤ちゃん連れてきてくれるといいな~」(第四子を望んでいる娘😓)
「実は決めてるの神様だけじゃないんだよ。お母さんとお父さんが二人であることをしないと産まれないんだよ」
「え!そうなの!?何するの??」
「あのね、……」
どんな順番で話したかというと
1、男の子と女の子の体の違い
まずは体の作りが違うことを確認。
特に、女の子の股には3つの穴があることと、それぞれの正式名称を教えました。
通称ではなく、学問的な名称を教えることは大事だそうです。
確かにそうすることで、大事なことを真面目に伝えていると子どもに伝わる気がするし、こちらの照れ臭さも減ります😅
そして、大人の女の人は赤ちゃんの卵を、大人の男の人は種を持っていて、卵に種を植えることで赤ちゃんができると伝えます。
2、性行為について
じゃあどうやって植えるのか?
「お父さんやお母さんにでもそうだと思うけど、好きな人にはくっつきたくなるでしょ。
そしてほっぺとかにキスしたくなるでしょ。
で、もっとお互いに好きになって愛し合うと、もっとくっつきたくなるわけ。」
ということで、具体的に行為の説明をします。
すると娘は
「どんな格好したらそんなことできるの?!」
と大笑いでした😅
「お父さんとお母さんはどうしてるの、教えて~」
と言われたので、
「それはお父さんとお母さんの水着ゾーンの話だから秘密だよ」
と伝えました。
3、水着ゾーン
水着で隠れる部分は人に見せたり触らせたりしない、ということは学校で習っていました。
そこで、女の子にとっても男の子にとっても、
そこは将来赤ちゃんを育てるために大切な場所だから、人に見せたり触らせたりしない、
ということを再確認しました。
4、気をつけること
水着ゾーンの話は、家の外ではしないこと。
他の人の水着ゾーンの話をきいたりみたりするのが嫌な人がたくさんいるし、外で話したり見せたりしていると、悪い大人が近づいてきやすいから、と伝えました。
(悪い大人が子どもにどんなことをするか、というのは絵本で学習済み)
www.my-sustainable-lifestyle.com
そして、水着ゾーンを無理やり見せたり触らせようとする人、触ろうとする人は、怖い事を考えているので、大声を出すなどして、なんとか逃げないといけない、と伝えました。
あと、お友達に話すのも×。
デリケートなことだし、それぞれ家庭の方針があるからです。
娘には
「こういうことはお友達のお父さんお母さんがちゃんと話さないといけないことだから、あなたから教えちゃだめだよ」
と伝えました。
ちょっと一気に伝えすぎたかな、と思ったので、その日はいったんそこまででおしまいにしました。
5、避妊について
後日、
「どうしてお父さんとお母さんはもう一人赤ちゃんを作らないの?」
と聞かれたので、避妊についても伝えました。
袋を被せて種を入れない方法と薬を飲む方法の二種類があること、前者のコンドームというものを使う方法がほとんどだということ。
そして、なぜ避妊をするかの理由。
「まだ○○(第三子)は2歳だから今赤ちゃんができたらお世話大変でしょ?」とか
「子どもを育てるにはたくさんお金がかかるんだよ」といった話もしました。
思い切って話した結果、、、
今の年齢で話して良かった!と思いました。
娘はまだ、好きな男の子はいるけれどそれよりお友達との遊びのほうに夢中。
まだ大人ぶりたい歳ではなく、立場はあくまで子どもであり、新しい妹が欲しいお姉ちゃん(笑)
そんな年頃だからこそ、ヘンな大人目線が混じらずに生命の誕生についてありのままを受け入れてもらえた!と感じました。
そして、親から話したからこそ伝えられたものもあります。
お父さんとお母さんが愛し合ったから、子どもたちが生まれたのだと。
子どもというのは、お父さんとお母さんの愛が目に見える形になったものなのだ、と。
だからあなたたちが愛おしいのだ、と。
それはまた娘に後日伝えたことですが、
話していて、私の中でも改めて子どもへの愛情が湧いてきました。
普段怒ってばかりで特に長女である娘にはつらく当たることも多かったのですが、
この一連の話をしてからは、なぜだか娘への気持ちがワンステージ上がって(?)、娘へのリスペクトを持って接することができるようになった気がします。
最後に
これまで、我が家の7歳児への性教育の方法を紹介してきました。
7歳児とはいえ、色んな環境、発達段階の違いもあるので一概には当てはまらないと思いますが、子どもに性教育をしたいけどどう話せばいいかわからない、という人にとって何かの指針になれば嬉しいです。
最後に、いくつか。
夫と性教育について話しておこう
子どもに性教育をする前に、夫と性教育の重要性について話し合っておくことも大事だと思います。
子どもがふいにお父さんに性の話題を振ったときに、お母さんが普通に教えてくれたことなのにお父さんが諫めたり、話を反らしたりしたら子どもは混乱します。
聞いちゃいけないことなのかな、と子どもに思わせてしまうと、性教育できなくなるので要注意!
性教育に限らないと思いますが、
大人が「今から○○の話をします!」と上段から構えていくと子どもは話を聞きません。
子どもから投げられた何気ない質問に答えながら、知ってほしいことを挟んでいくほうが興味を持って聞いてもらえます。
大人が、性への偏見をなくす
私もつい2ヶ月前までは、性教育の必要性はわかっているものの、気恥ずかしくて子どもにどう話せばいいかさっぱりわかりませんでした。
性の話題は隠すもの、恥ずかしいもの、子どもに害があるから秘密にするのは当たり前、などという考えがあったからです。
でも、こちらの本に出会い、著者のメルマガに登録して、届くメルマガを定期的に読むうちに、不思議と性について話すことの気恥ずかしさが薄れてきました。慣れですかね。。
お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!
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性教育は終わらない
まだ娘に伝えたいことはいろいろあります。
交際のプロセス、月経と精通、性感染症、LGBT、不妊について、性産業について等々。
子どもの立場だけでなく、体が大人になって性の当事者になったときに必要な知識はまだまだあります。
大きくなるにつれ、どんどん自分で情報を集めるようになると、早々に教えることはなくなるでしょう。
でも、せめてその情報について、出てきた悩みについて、一緒に話し合えるようになりたいです。
だからこそ、一番身近にいる家族が寄り添えるように、まず家庭で性について話しやすい環境を作ることが大切だな、と思うのです。
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